日立コンシューマエレクトロニクスは3月23日、家庭用エネルギー管理システム(HEMS:Home Energy Management System)を活用した生活支援サービス事業に参入することを決定し、2013年までに商用サービス開始を目指すと発表した。
同サービスの開始に先立ち、4月10日より、福岡県福岡市アイランドシティにある賃貸マンション「インフィニガーデン」にて、最大100戸を対象に実証実験を行う。
同実験ではスマートシティサービスのプラットフォームとして、日立製作所のエネルギー管理システム(EMS:Energy Management System)ゲートウェイを採用するなど、今後のHEMS事業の展開に向けて、グループ全体で連携して進めていく。
日立コンシューマエレクトロニクスは、多拠点型小規模店舗を展開する企業向けに、電力の可視化による省エネ支援サービス「ECO・POM・PA(エコポンパ)」を2011年7月より販売してきたが、このサービスをさらに家庭用に展開するべく、同仕組みを活用した「エコポンパホーム(仮称)」を開発した。
今回の実証実験において、1年間を目途に、エコポンパホーム(仮称)の有用性を検証する実験を開始する。実験参加世帯の各戸にEMSゲートウェイを設置し、センタサーバとの通信を暗号化するとともに家庭内のアドレスを外部から隠蔽化することで、強固なセキュリティ機能を提供し、電力センサを設置し、参加世帯の所有するPCやスマートフォンを電力使用量の表示端末として手軽に利用できる仕組みとする。