Texas Instruments(TI)と6WINDは、6WINDのパケット・プロセッシング・ソフトウェア群「6WINDGate」がTIの28nmプロセス採用マルチコアプロセッサ「KeyStone II」をサポートすることを発表した。これにより、様々な状況で開発されていた各種プロトコルの統合作業および最適化作業が不要になるという。
提供される同ソフトウェアでは、KeyStone IIの性能を引き出すよう最適化されたフルセットのコントロール・プレーン・モジュール群、高性能ネットワーク スタックおよび様々なデータ・プレーン・プロトコル群が含まれている。また、6WINDGate Fast Pathアーキテクチャの採用により、既存のアプリケーションソフトウェアをKeyStone IIアーキテクチャ上のネットワーク・コプロセッサに短期間および標準OS APIとの完全互換性を保ちながら取り込むことが可能となり、最終製品の市場投入時間短縮とスケジュールリスクを軽減することが可能になるという。
KeyStone IIアーキテクチャには、DSPコア「TMS320C66x」および、キャッシュ・コヒーレンシを持つクワッドARM Cortex-A15の複数クラスタサポートが含まれており、最高32個のDSPおよびRISCコアの組み合せで構成されている。またTeraNet、Multicore NavigatorおよびMulticore Shared Memory Controller(MSMC)などのSoCを構成する部分の性能強化も含まれ、ARM RISCコア、DSPコアおよび強化されたアクセラレータ群を含むすべての処理能力を最大限に活用することができる。
なお、KeyStoneマルチコアアーキテクチャへの6WINDGateのサポートは、2012年後半より開始される予定である。