全日本食品、フューチャーアーキテクト、日本オラクルの3社は3月22日、全日本食品がオラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata」を活用して、2012年1月より、新情報系システムの稼働を開始したことを発表した。

全日本食品は、全国約1,800店余の加盟店から成る食品ボランタリーチェーンの本部。同社は、クーポンやチラシの分析の効率化を図り、POSデータの集計・分析の高速化によるビッグデータの活用を推進するため、情報系システムを再構築。2011年7月に従来の基幹系と情報系が共存するシステムから情報系システムを分離し、データベースとして「Oracle Exadata」とオラクルの統合型ストレージ製品「Sun ZFS Storage Appliance」を採用した。

今回のプロジェクトでは、Oracle Exadataの導入により、情報系帳票の検索速度を最大27倍に高速化。新情報系システムのバッチ処理も高速になり、3時間を要していた数億件のマスタ更新処理が1時間に短縮されたほか、基幹系システムでは、従来の情報系システムと共有していたハードウェアリソースを専有できたことにより、処理効率の改善が実現された。バックアップ時間の短縮も実現している。

同プロジェクトにおいて、フューチャーアーキテクトは全日本食品と共同でシステムの全体設計を行い、「Oracle Exadata」や「Sun ZFS Storage Appliance」を基盤とした新システムの導入と保守・運用を担当し、オラクルは、同社製品を活用したシステムの構築手法のコンサルティング・サービスを通じて、プロジェクトの円滑な進行を支援した。