NECとaLabは3月21日、aLabが開発した小型の地震計測システム「IT強震計センサ」とこれを活用した地震対策ソリューションの拡販に向け協業すると発表した。
IT強震計センサを使った地震対策ソリューションでは、センサを建物の複数個所に設置し、弱い地震動による建物の揺れ方を再現して分析したり、建物の性能変化をモニタリングしたりすることを実現。これを利用して、大地震が来る前に建物の弱点を調査して効果的な対策、大地震時における建物内部の揺れの強さや建物のダメージの迅速な調査を可能にし、大地震の事前から事後までの連続したトータル地震対策ソリューションを提供する。
NECは、aLabからライセンスを受け、IT強震計センサをM2Mソリューション「CONNEXIVE」に組み込み、センサからの情報を一元管理し、データの分析や分析結果の提供などを行うクラウドサービスを提供する。これにより、建物の弱点の可視化、建物の安全性も含めた地域の防災マップ作成が可能となる。
加えてNECは、同センサの受託製造を行い、企業や自治体の大規模な地震対策に対応できる体制を整備することも検討している。