3月初旬に約2年ぶりの安定版「Wine 1.4」が公開されたばかりだが、Wineプロジェクトは早くも次期安定版へ向けて作業を開始している。16日(現地時間)、Wineプロジェクトは最新の開発版となる「Wine 1.5.0」を公開した。
Wineプロジェクトでは、安定版を偶数バージョンで、開発版を奇数バージョンで管理している。Wine 1.5.0は先日公開された1.4をベースに、次期安定版に向けた新機能の追加やバグ修正を行う1.5系列の最初のリリースとなる。
Wine 1.5.0では、Geckoエンジンが新しいバージョンとなったほか、Mac OS Xのゴミ箱が使えるように部分的な機能のサポートが追加されている。また、GDI+(gdiplus.dll)グラフィカルライブラリのパスグラデーションのサポートやいくつかのMSXMLの修正、64ビットの例外処理の修正なども行われている。他にもSkypeやiTunesなど様々なWindowsアプリケーションで起きたバグの修正が行われている。
WineはLGPLのもとオープンソースライセンスで開発されており、LinuxやBSD向けのバイナリパッケージやソースコードが無償で公開されている。Wine 1.5.0の詳しい変更についてはこちらが参考になる。