三菱電機は3月13日、欧州などのAC400V系電源のインバータシステムでパワー半導体を駆動するHVIC(High Voltage Integrated Circuit)の新製品として、1200Vの高耐圧と高いノイズ耐性を実現した第2世代品「M81738FP」を発表した。

同製品は、1200V耐圧分割RESURF(reduced surface field)構造により、リーク電流を10μA以下に抑制した。チップ表面にPolyRFP(polycrystalline silicon resistor field plate)を採用し、安定した高耐圧特性を実現している。

また、埋め込み層を採用しスイッチング時のラッチアップ誤動作を抑制した他、保護回路を内蔵し、スイッチング時に発生する電源電圧ノイズの影響を低減している。 さらに現行の1200V耐圧HVIC(M81019FP)と端子配列の互換性を確保している。

パッケージは24P2Qを採用し、サンプル価格は300円となっている。4月2日より販売を開始する予定。

1200V耐圧HVIC「M81738FP」の製品写真