日商エレクトロニクスは3月15日、SANやNASなどのネットワークストレージを使わずに、クラウド基盤の構築を実現するアプライアンス「Nutanix Complete Cluster」を提供する米Nutanixと代理店契約を締結し、国内販売を開始した。
「Nutanix Complete Cluster」は、x86プラットフォーム上に分散ファイルシステムとFusion-io製のSSD、10Gbのネットワークポートを搭載し、SANやNASといった集約型のストレージを使わずにストレージプールを形成するサーバとストレージを統合した仮想化専用のスケールアウト型クラウドアプライアンス。
サーバ、ストレージ、ネットワーキングがアプライアンスとして統合されているため、従来に比べ運用が容易になる。また、高価なネットワークストレージが不要となり、初期投資コストの削減が期待できる。
Fusion-io製SSDは、キャッシュとしての役割とストレージとしての役割を担っており、SSDに書き込まれたデータのうち、アクセス頻度の高いデータはそのままSSDの領域を使用し、アクセス頻度の低いデータは、容量単価の優れたSATA HDDの領域に自動的に移行することで、高速な処理を実現する。
導入時は最小限の構成でスタートして、必要に応じてオンデマンドでノードを追加してスケールアウト可能。書き込まれたデータは、複数のノードにコピーされるため、ノードに障害が発生しても可用性を維持できる。
ハイパーバイザーとしてVMware ESX/ESXiをサポート。仮想化・クラウド基盤に必要なストレージ機能(シンプロビジョニング、スナップショット、クローン、自動階層化など)も標準搭載する。価格は、最小構成(3ノード)で1,656万円。