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Oracleは13日(米国時間)、Oracle Linux向けのカーネル「Unbreakable Enterprise Kernel Release 2 (UEKR2)」(バージョン2.6.39)を発表した。UEKR2は、Oracle Linux 5.8以降とOracle Linux 6.2以降のシステムにインストールすることができる。
UEKR2では、UEKR(Linux 2.6.32ベース)の公開後にオリジナルのLinuxカーネルに追加された新機能や改善を含む様々な機能が追加されている。Linuxカーネル 3.0.16をベースにしており、その他の主流のLinuxディストリビューションで採用されたパッチを取り込んでいる。ソースコードは、パブリックなGitリポジトリで公開されており、バイナリパッケージはUnbreakable Linux NetworkやパブリップyumリポジトリからRPM形式で配布されている。
UEKR2の主なハイライトは以下のとおり。
- Btrfsファイルシステムのサポート
- パフォーマンスとスケーラビリティの向上
- 仮想化技術の改善
- THP(Transparent Huge Pages )とメモリコンパクション機能の追加
- Cgroups(Control Groups)の改善
- LXC(Linux コンテナ)機能の追加
- OCFS(Oracle Cluster File System)のアップデート及び改善
- 様々なデバイスドライバのアップデート
さらに詳しい情報については、UEKR2の機能と利点を紹介したドキュメント(PDF)やリリースノートが参考になる。また、インストールについては、Oracleがインストールガイドを公開している。
Oracleでは今後9ヵ月間、UEKR(バージョン2.6.32)の重要なバグやセキュリティ不具合の修正を行なっていくとしており、この期間内にUEKR2へのアップデートを行うよう勧めている。