大日本印刷は3月14日、興味・関心の度合いによって変化する脳波や視線の動きから、売り場の問題点を発見する診断サービス「売り場ドック」を開始すると発表した。
同サービスは、来店者へのアンケートやインタビューの結果と、アイトラッキング(視線動向調査)と脳波の測定データにより、販促物や陳列棚、商品などに対する来店者の興味・関心度を調査することで、売り場の問題点を明らかにするもの。
「ある商品を長時間見ていたが、それほど興味は高くなかった」、「アンケートと脳波で興味がある商品が違った」など、来店者の興味・関心をより多面的に把握する。
具体的には、商品棚を複数のエリアに区分し、ゴーグル型のアイトラッキング装置とヘアバンド型の脳波測定器を付けた来店者の視線や脳波の状況から注視の度合い、興味・関心の度合いを分析し、エリアごとに「高い」「やや高い」「やや低い」「低い」の4段階に分類する。
エリア2の場合、来店者のアイトラッキングの計測データでは他のエリアよりも長い時間(または多くの回数)見られているため(赤色で表示)注目されているが、脳波の計測データではそのエリアへの興味・関心度がやや低い(緑色で表示)ことがわかる。この結果から、エリア2は興味を高める販促物が必要と考えられる。
販促物を設置する前と後で、アイトラッキング、脳波、アンケートやインタビューによる調査を行い、その結果を購買行動プロセスにおける注目度、興味・関心度、購入意向の指標にそれぞれ当てはめて効果を診断する。