NECビッグローブは、IaaS型パブリッククラウドサービス「BIGLOBEクラウドホスティング」において、自社システムのクラウド移行を短期間で実現するための機能を3月15日より提供する。
自社構築のシステムをクラウドへ移行するには、データベースの移行やソフトウェアのインストールなど、サーバ環境の構築に長時間がかかるのが課題のひとつ。特に、多くの企業が採用しているOracle Databaseをクラウド移行する場合、クラウド上での利用がライセンス契約に違反する可能性があり、異なるデータベースで再構築するか、移行を断念するケースがあった。
今回の機能強化では、クラウド上でOracle Databaseライセンスに準拠したサーバを提供することで、企業の所有ライセンスをそのまま利用でき、クラウドへの移行が容易になる。
そのほか、構築したサーバ環境を「BIGLOBEクラウドホスティング」の利用者間で受渡しできるイメージ共有機能、コントロールパネルからオンデマンドで利用できるファイアウォール機能なども追加された。
また、自社システムの仮想サーバ環境をクラウド上でそのまま使えるイメージ持込機能を4月末より提供する。これにより、既存システムのソフトウェアのインストールやサーバの設定の手間が省けて、クラウド移行にかかる期間が大幅に短縮される。
同サービスの利用料金は、サーバのベースモデル(Oracle用)が初期費用無料、月額1万7,850円~/サーバ。イメージ共有機能は無料、ファイアウォールは月額4,725円/サーバまたは従量:11円/サーバ(グループ10件、ルール40件、ログ10,000件の場合)。