米Dellは3月13日(現地時間)、ファイアウォールなどを手がけるセキュリティベンダーのSonicWALLを買収することで合意したと発表した。詳細は非公開だが、Wall Street Journal誌では、買収金額を12億ドルと推測している。Dellはこの買収により、ソリューションプロバイダーとしての強化を図る。
SonicWALLは、統合脅威管理「TotalSecure」、ファイアウォール「SuperMassive」などの製品を開発提供するセキュリティベンダー。2010年より投資会社のThomaBravoの傘下に入っている。
DellはSonicWALLの買収により、セキュリティ分野を強化する構えだ。Dellはすでにセキュリティ分野では、エンドポイントセキュリティの「Dell KACE」、アプリケーション・データセキュリティの「AppAsure」などの製品・サービスを持っており、SonicWALL製品はこれらを補完する。
PCをはじめとするハードウェアベンダーとして知られるDellだが、このところシステムやソリューション分野への注力にシフトしており、今回の買収もこの戦略の一環となる。セキュリティ分野では2011年にSecureWorksを買収している。
Dellでセキュリティ戦略を率いるJohn Swainson氏は、SonicWALL買収を発表するブログで、「エンドツーエンドのソリューションプロバイダとしての役割において、ソフトウェアは重要な役割を果たす」と説明している。