IMJモバイルは3月8日、「モバイルユーザー動向定点観測 2012」の結果を発表した。これによると、昨年の調査に比べ、モバイルサイトの閲覧時間やコンテンツ利用率が減少していることがわかったという。

同調査の期間は2012年2月10日~2月12日、対象者はスマートフォンを除く携帯電話(以下、モバイル)保有者で有効回答数は519。

スマートフォンの保有状況を尋ねたところ、6%が携帯電話とスマートフォンを併用していることがわかった。「購入を検討している」「いずれ購入したいと思う」という回答が53%と半数を超え、昨年に比べて購入意向が増加している。

スマートフォンの購入意向 資料:IMJモバイル

テレビ、新聞など、各種メディアごとに接触時間を調べたところ、モバイルネットとPCネットに「1時間以上」接触しているという回答は、いずれも昨年に比べて減少し、約5割にとどまる結果となった。

モバイルネットの接触時間を性年代別に見ると、「1時間以上」という回答は女性10代(82%)が最も多く、次いで女性20代(70%)、男性10代(63%)となった。昨年と比べて最も減少したのは、男性20代(18ポイント減)、女性30代(17ポイント減)で、女性20代を除く各年代で減少した。

PCサイト、モバイルサイトをプライベートで閲覧している時間帯を尋ねたところ、「自宅でくつろいでいるとき」(PC:71%、モバイル:72%)が最も多く、モバイルでは次いで「就寝前」(64%)、「朝起きたとき」(48%)となった。PC、モバイルともにほぼ全項目で回答率が減少しており、インターネットへの接触度が低くなっていることがわかる。

PC、携帯電話サイトの閲覧時間帯 資料:IMJモバイル

利用しているコンテンツを尋ねたところ、「ゲーム」(63%)が最も多く、これに「待受画面」(50%)、「動画」(46%)が続くが、昨年に比べ、全項目で減少していることがわかった。ただし、コンテンツにおける有料と無料の割合を見てみると、昨年と比べて各コンテンツの利用率は減少しているが、有料コンテンツの利用は大きく減少しておらず、無料コンテンツ利用率の減少のほうが大きいことがわかった。

携帯電話向けコンテンツの利用状況 資料:IMJモバイル