インターコムとアイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー・データ)は3月7日、企業活動によって日々生成・蓄積されていくPC操作履歴やIT機器管理情報などの運用データを、オフィス節電対策やオフィス環境マネジメントなどへの有効活用するための協業を開始したと発表した。

協業開始にあたり、インターコムの情報漏洩対策+IT資産管理ソフト「MaLion 3」とアイ・オー・データのWindows Storage Server 2008 R2搭載のNAS「HDL-Z4WSA/HDL-Z2WSAシリーズ」とのシステム連携を実現した。

「MaLion 3」と「HDL-Z4WSA/HDL-Z2WSAシリーズ」システム連携の全体イメージ

MaLion 3では、情報漏洩対策のために従業員PCを監視して操作ログを取得するが、新機能として、この膨大な操作ログデータを分割して外部ストレージへバックアップすることが可能となる。例えば、月ごとなどの単位で自動的にデータを分割して社内ネットワーク上のハードディスク(NAS)へ保存できる。分割することでデータサイズを小さくし、転送時のネットワークへの負荷を抑えることが可能。

「MaLion 3」と「HDL-Z4WSA/HDL-Z2WSAシリーズ」

MaLion 3では、従業員PCの操作ログデータのほかに、ハードウェア・ソフトウェアなどの各種IT資産の管理データ、複合機・プリンタなどの各種IT機器の消費電力量データなどのビックデータと言われる運用データを取得できる。これらのデータを分析することで、従業員の生産性向上をはじめ、消費電力削減やCO2削減などの省エネルギーや環境保護、コスト削減などを実現することが可能となる。

両社は、MaLion 3とNASの連携ソリューションを発展させ、この運用データの有効活用に向けて積極的に取り組んでいく。