LSIは、要求が厳しいデータベース・アプリケーションおよびデータ・センターの作業負荷処理能力を高めるために必要な高いI/Oトランザクション性能を得るために新たに設計されたMegaRAID SATA+SAS コントローラ・カード3製品「MegaRAID SAS 9266-4i/9266-8i/9285CV-8e」を発表した。
3製品ともにデュアル・コア6Gb/s SAS ROC(RAID-on-Chip)を搭載しており、RAID5における毎秒200,000ランダム I/O(IOPS)のRAID性能とインテリジェントなフラッシュ・ベースのキャッシング、および強化されたデータ保護機能の組み合わせによって、ミッション・クリティカルなアプリケーションでの高速性能と信頼性を提供すると同社では説明している。
いずれもMegaRAIDコントローラに接続されたSSDのI/O性能を最適化するMegaRAID Fast Pathソフトウェアをサポート。これにより、電子商取引や在庫管理作業のような高速データ通信性能が要求されるアプリケーションに対して最高465,000 RAID5ランダム IOPSの性能が提供され、ハイブリッドまたはSSDアレイの高速性のメリットを活用することが可能となる。
また、アクセス頻度が高いとされるデータをSSDにインテリジェントにキャッシングすることにより、HDDベース・アレイのI/O性能を高めるSSDキャッシング・ソフトウェア「MegaRAID CacheCade Pro 2.0」をサポート。これにより、HDDのみのアレイと比較して毎秒のトランザクション回数で最高13倍の高速化と82%のコスト低減効果を実現できるようになるという。
さらに、停電時やその他のシステム障害発生時にMegaRAIDコントローラに保存されているデータをNANDフラッシュ・メモリに自動的に転送することにより、停電やサーバ障害からデータを保護する、フラッシュ・ベースのキャッシュ・データ保護技術「MegaRAID CacheVault」もサポート。同技術はリチウム・イオン・バッテリによるバックアップ、およびそれにともなうハードウェアやメンテナンス・コストが不要な環境に優しく、かつ低コストなキャッシュ保護ソリューションである。
なお、3製品は、販売代理店、システム・インテグレータ、システム・ビルダー、およびリセラーから構成される同社のワールドワイド・チャネル・ネットワークを通じて、2012年4月より購入可能となる予定だ。