米Adobe Systemsは3月5日(現地時間)、印刷コストをスリム化するソフトウエア技術「Adobe LeanPrint」を発表した。必要な印刷品質の範囲内で印刷コストを最小限に抑えられるようレイアウトやトナーの使用量を最適化する。同技術を活用することで、一般的なオフィス書類の印刷においてリソース消費とコストを平均40%削減できるという。同社はまた、Toshiba America Business Solutions (TABS) が同技術を提供する最初のパートナーになったことを明らかにした。

LeanPrint技術は、AcrobatやAcrobat Reader、Microsoft Office、Webブラウザ(Internet Explorer、Firefox)といったデスクトップアプリケーションのプラグインとして提供され、レーザー/インクジェット、個人用/ネットワークプリンタなどの違いを問わず、幅広い印刷デバイスで利用できる。同技術を用いた印刷プロセスはシンプルで、LeanPrintソフトウエアを通じて節約方法(Super Saver、Toner Saver)を選択すると、自動的にフォーマット、カラー、色などの最適化が行われる。Super Saverモードが印刷枚数を削減し、Toner Saverオプションでトナーの使用量を節約できる。最後にプレビューで印刷品質を確認してプリンターに送信。節約分をモニターして記録することで、ユーザーの節約意識を高めるMy Savingsというレポート機能も備える。

LeanPrintは企業向けにはパートナーを通じて提供され、企業ユーザーは90日間の試用が可能。また無料で30日間試用できる個人向けのプログラムも用意されている。