パナソニック システムネットワークスは3月2日、タッチパネルディスプレイ部とCPU等の電子回路を一体化した構造(All In One構造)を採用したPOSワークステーションの上位モデル2モデルを発表した。発売予定日は、アップライトモデルの「JS-960WS」が2012年3月中旬、VESAパネルモデルの「JS-960WP」が2012年7月となっている。

「JS-960WS」アップライトモデル

「JS-960WP」VESAパネルモデル

一体化によりVESAパネルモデルでは、VESA規格に準拠した取付金具を使用した。それにより、カウンターへの平置きや壁への取付けなど、利用シーンに応じた設置形態の自由度を高めている。

All In One構造による設置の多様性

また、主要部品のモジュール構造化により、万一の故障時にも迅速な交換が可能となり、機器が使えないことによる業務への影響を減らし、ビジネスの継続性(BCP)やTCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献する。今回、モジュール構造を採用した部品は、ハードディスク、メインディスプレイ、メモリとなる。

モジュール構造の採用

また、世界各国で同製品を販売するため、日本から海外に進出される顧客も同一製品での展開が実現可能で、単体振動試験、環境温度試験、塵埃試験、油煙試験、梱包落下試験など各種テストをクリアし、高い耐環境性能の追求により、機器トラブルの削減を実現している。

さらに、LEDバックライト採用等により同社の従来ハイエンドモデル(2008年度販売JS-950WS)比で約20%の省電力を実現。オプションとしてIDデバイス(磁気カードリーダ)、アップライトモデルに対応したセカンドディスプレイ(12.1型)及びカスタマディスプレイ(背面2行表示)を用意。同モデルは、見やすい角度に調整できるメインディスプレイにより、使いやすい、広範囲の視野角を実現し、カウンターの高低、立ち業務や座り業務などの操作環境、利用者の身長の高低などに合わせた状態で操作可能となっている。

オプションによる拡張性

同社では、店舗におけるPOS用途のみならずタッチパネルパソコンとして、製造、物流、医療などの多彩な現場での利用も可能となり、アプリケーションベンダー各社とのコラボレーションにより、ビジネスの現場を支える業務端末として推進していく予定。