シャープは、大量印刷や中綴じ製本・仕上げ処理など、オフィスの多彩なニーズに対応した高速デジタルフルカラー複合機「MX-6540FN」を3月26日より発売すると発表した。価格は346万5,000円から。
「MX-6540FN」は、リーフレットや提案書、折ページの入った会議資料、大量に必要とされるチラシなど、企業内印刷の生産性向上を狙った商品で、同社のフラグシップモデル。 新製品は現行機である「MX-7001N」や「MX-6210N」のカラーの連続複写速度毎分50枚を、毎分62枚まで向上させ、従来機ではオプションであったFAX機能やAdobe PostScriptも標準搭載している。また、プラズマクラスターイオン発生装置のほか、ステープルや中綴じ製本、三つ折りや四つ折りなど、印刷原稿を自動でセッティングする豊富なオプションが用意されている。
トナーは、同社製カラー複合機で利用されている「MycrosトナーHG3」を採用、解像度は1,200×1,200dpiを実現する。用紙サイズは、A3用紙より一回り大きいSRA3サイズ(320×450mm)に対応する。また、今回、ページ間での色のばらつきなどを抑制するため、プロセスコントロール制御を導入している。
メディアは、商品パッケージなどの作成にも活用できる厚紙(300g/平方メートル)や、エンボス紙や光沢紙などの特殊紙も利用可能で、給紙容量は、紙詰まりや多重送りを抑制するエアー給紙システムを採用した大容量2段給紙トレイ(オプション)により、最大9,350枚までセットできる。また、操作性向上のため、操作パネルには、タッチパネル対応の10.1インチ大型カラー液晶を採用している。
環境性能では、TEC値を従来機である「MX-6210N」の17.09kwhを約56%削減した7.38kwhを実現し、省電力性能もアップしている。
クラウドサービスを追加
そのほか、4月からは新たなクラウドストレージサービス「Sharpdesk Online」も提供。複合機から直接スキャンしたデータをアップロードできるほか、ユーザー認証により、ユーザーごとの印刷枚数を集計でき、カラーコピー禁止、外部への送信禁止、利用枚数の制限をかけることができる。クラウド上のデータは、社内の他の複合機から出力できるほか、コンビニエンスストア「サンクス」に設置されている複合機からも出力できる。また、データは、PCやiPhone/iPad/Android端末からも閲覧可能だ。なお、価格等の詳細な仕様は、今後発表される予定。