日本HPは、無臭でVOC(揮発性有機化合物)が極めて少なく環境負荷が少ないという特徴を持つ水性インク「HP Latexインク」を採用する、大判プリンタの104インチ(2.6m)幅対応モデル「HP Designjet L28500」の販売を開始した。価格は522万9,000円。

「HP Designjet L28500」

今回発表の新製品は、61ンチ幅対応モデル「HP Designjet L26500(以下、L26500)」に比べ、よりワイドサイズのプリントを可能とした104インチ幅対応モデル。L26500と比べて、最大60%の高速化を実現する。プリンタ本体に乾燥・硬化用ヒーターを内蔵しているため、エコソルベントインクで必要とされる長時間の乾燥が不要で、乾燥のためのフロアスペースも必要ないという。また、薄く柔らかい素材でも、しっかりテンションをかけることで搬送、プリント、巻取りまで一連の工程の精度を高める強化テンションバー(ループシェーパー)や、サイドのめくり上がりを防ぐエッジホルダーを搭載する。

最大印刷幅は2,640mm、印刷解像度は1,200×1,200dpi、最大用紙厚は0.5mmで、外形寸法はW3,581×D730×H1,377mm、重量は380kg。

そのほか、同社では、新たに「L28500」または「L26500」を購入したユーザーを対象に、「Latex運用トレーニング」を無償提供(対象製品1台につき1名まで無料)するほか、すべての「HP Latexインク」搭載プリンタのユーザーを対象として、「エコソリューションプログラム」の提供を開始する。エコソリューションプログラムは、環境に配慮した同製品による印刷物を、他のテクノロジーを使った印刷物と価格だけではない「エコ」という観点で差別化するための知識を身につけるためのもので、修了者には「Eco Solutions Trained Printing Company」の認証が付与される。