キヤノンITソリューションズは2月29日、フローチャート形式で機能を組み合わせて開発できる画像処理システムの新バージョン「BREVINAGE(ブレビネージュ) Ver.3.0」の出荷を開始したと発表した。

同製品は、さまざまな画像処理機能をフローチャート形式で組み込めるフロー開発ツールを搭載した画像処理ユニット。画像処理エンジンには、同社の開発した産業用画像処理ライブラリ「RobustFinder」を採用し、モジュールを組み合わせることで画像の取り込みから、検査結果の分析、出力までを統合した開発が行える。

フロー開発イメージ

オンライン検査のイメージ

新バージョンでは、Windows 7(32/64bit)に対応し、市販のPCや産業用PCでも利用可能になった。目的に応じて汎用高解像度エリアカメラやラインセンサカメラなどと組み合わせることで、食品や半導体業界など、高精度な画像処理システムのニーズに対応する。

また、検査結果の分析機能や制御モジュールが大幅に強化されたほか、アプリケーション全般の操作性が改善されている。具体的には、検査結果に対する、歩留まり率のグラフ表示やログファイルへの出力が可能になったほか、制御モジュールを強化し、IF/FOR-NEXT/BREAK機能、結果保存機能、変数/変数リセット機能、品種受信機能などを追加している。また、検査ステータスの取得、プロジェクトの上書保存機能、プロジェクト切替時間短縮などを行っている。

動作環境は、CPUがIntel Core2 Duo 2.6GHz以上、メモリが4GB以上のWindows 7搭載マシン。価格はオープン。