Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、15型ディスプレイを搭載しつつも、持ち運びも可能な1ボックス光変調アナライザ「Agilent N4392A コンパクト光変調アナライザ」を発表した。40/100Gコヒーレント・トランスミッタやレシーバの開発や製造における複雑な光変調信号の解析に適していると同社では説明している。

同製品は、100Gコヒーレント伝送の業界標準に準拠したIQ変調器や統合型コヒーレント・レシーバなどの部品の特性評価向けの測定器で、統合型のため、セットアップにかかる時間などを短縮することが可能だ。

また、パフォーマンス検証機能と校正ルーチンが内蔵されており、測定結果の信頼性を高めることが可能なほか、推奨校正期間が延長されるため、校正のために測定器が使用できない期間を抑えることが可能となる。

さらに、4チャネル差動RF入力チャンネルを搭載することができるため、統合コヒーレント光レシーバの特性評価にも利用可能なほか、迅速かつ正確に変調信号の測定が可能となることから、設計上の不具合低減につなげることも可能となる。

32Gbaudの変調方式に完全対応しているほか、63GSa/sのリアルタイム・サンプリングを実現しており、1台の測定器で光入力と差動RF入力の両方を搭載している。

なお、販売開始日は2012年5月2日で、出荷開始予定は同年9月より、販売価格は研究機関向け一般的構成で1650万円(永別)となっている。

N4392Aの外観