アルプス電気は、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)やデジタルムービーなどのズームレバー操作用に、小型2方向2段検出スイッチ「SSCQシリーズ」を開発、量産を開始したことを発表した。
現在同社では、コンデジ向けズームレバー用2方向検出スイッチとして「SSCMシリーズ」を提供しているが、SSCQシリーズは、SSCMシリーズに2段階の検出機能を加えかつ小型化したもの。片方向で2段階、両方向で4段階の検出機能(1回路4接点構造)を実現しており、ズームレバーの移動量に応じ、ズームスピードを可変させる操作を可能にしている。
同シリーズは、同社独自の設計シミュレーション技術と微細加工技術を活用することで小型化を実現。実装面積は従来製品比で約30%小型化、高さも約40%抑えることに成功している。また、機器側のズームレバーにある突起部が同製品のレバー部を捉えやすくするため、製品レバー部を従来品よりも長くかつ本体よりも背が高くなるよう設計してあり、これにより、機器側のズームレバーの設計自由度を高めることを可能とした。
主な仕様としては、最大定格(抵抗負荷)が1mA 5V DC、最少定格(抵抗負荷)が50μA 3V DC、接触抵抗値(初期/寿命後)が2Ω MAX/5Ω MAX、作動力0.35N MAX、動作寿命5万回となっている。
なお、同製品のサンプル価格は90円で、量産規模は2013年1月で月産100万個を予定している。