Coverity, the development testing leader, is the trusted standard for companies that need to protect their brands and bottom lines from software failures.

デベロップメントテストの業界リーダーであるCoverityが、2011年度版のオープンソースクォリティ調査レポートを公開した。Coverityは、プログラミング向けの静的解析ツールを開発している企業。この品質調査は2006年から米国国土安全保障省と官民共同で毎年行なっているプロジェクトで、現在はCoverityが主に管理を行なっている。リポートの閲覧には、Coverityに登録する必要がある。

プロジェクトリポートでは、ソースコードの品質を「不具合率」で調査している。不具合率とはソースコード1000行あたりの不具合数のことで、Coverityでは、全体の不具合ではなく、この不具合率でソースコードの質を判断している。

2011年度の調査結果の要点は以下のとおり。

  • 45件のオープンソースソフトウェア(3700万行のソースコード)を分析。平均の不具合率は0.45
  • 匿名ユーザから提供された41件のプロプライエタリソフトウェア(3億万行以上のソースコード)を分析。平均の不具合率は0.64
  • 不具合率が低いオープンソースプロジェクトは、Linux 2.6お0.62(不具合率)、PHP 5.3の0.21(同)、PostgreSQLの0.20(同)

リポートの結果では、オープンソースの方がプロプライエタリよりも低い平均不具合率となっている。ただし今回リポートにとり挙げられたどちらのタイプのソフトウェアも、ソフトウェア業界の平均(不具合率1.0)よりも高い品質にあるとしている。Linuxに関しては0.62と平均不具合率よりも高いが、約700万行のソースコード数に対しての不具合率であるため、プロプライエタリソフトウェアのソースコードと同じ品質をもっているとしている。