サイボウズは2月27日、エンタープライズグループウェア「サイボウズ ガルーン」のパッケージ版最新バージョン「サイボウズ ガルーン 3.5」(以下、ガルーン 3.5)の発売を開始したと発表した。 ライセンス価格は50ユーザーの年間60万円から。

同バージョンの新しい機能として、2011年12月5日より販売しているクラウドサービス「Garoon on cybozu.com」にある組織横断型コミュニケーション機能「スペース」を搭載し、画面操作の効率化が図れるクラウド版の新デザインを今回発売のパッケージ版にも反映した。これにより、クラウドサービスのみで提供されていた最新機能が、パッケージ版のバージョンアップ対応として提供できることになった。

組織横断型コミュニケーション機能、スペースは、プロジェクト進行に必要な議論の場(ディスカッション)、共有ToDo、ファイル共有を一画面に集約し、部門や拠点が異なるプロジェクト業務も効率的に運営することができる。スペースを活用すれば、プロジェクトに関連する情報が一か所に集約されていくので、ノウハウを着実に蓄積・伝承することも可能になる。

新機能「スペース」機能のイメージ図

また、画面のデザインを一新し、どの画面にいても、自分宛の通知を確認することができる「固定ヘッダー」を搭載した。これにより、アプリケーションの切り替え、最新情報の確認において、画面操作に迷うことがないようにしたという。

新デザイン「ガルーン 3.5」トップ画面

その他の新機能は、アプリケーションメニューの開閉、メールのプレビュー表示で画面遷移の削減、Web会議オプション「V-CUBE on cybozu.com」との連携機能、メールAPI機能の搭載などとなっている。

同社では、今後のパッケージ版のバージョンアップについては、クラウド版で複数回の先行リリースを経て、安定した運用実績を持った機能をパッケージ版の新バージョンとして提供していく予定だという。