ノベルは2月24日、旭海運が基幹システムのバックアップおよびリストアを目的に同社のディザスタリカバリ(DR)/バックアップ向けハードウェアアプライアンス「PlateSpin Forge」を採用したと発表した。これにより旭海運は、サーバ障害や自然災害発生時にも1時間以内に業務を復旧できる仕組みを構築した。

統合ディザスタリカバリによる、データセンターでのより多くのワークロード保護

旭海運ではBCPやDR対策の重要性をかねてより認識し、在宅勤務を含む対応策を講じていたが、東日本大震災の発生により事業の拡大に向けた最優先課題として位置付け、複数のソリューションを検討したという。

同社では、PlateSpin Forgeをデータセンターに設置し、社内の基幹システムが稼働するサーバとの間をインターネットVPNで接続して、1日1回の夜間処理により差分のバックアップを実施する。また、障害や自然災害発生時は、PlateSpin Forgeにバックアップされている仮想イメージに切り替え、基幹システムを止めることなく運用する。リストア作業がシステム化されたことにより、これまで1日以上かかっていた作業時間が1時間弱で可能になり、作業ミスも軽減することができるという。

Forgeの保護設定

旭海運では、今後、すべての業務システムをPlateSpin Forgeにバックアップする計画で、これが実現すると、各拠点にサーバを設置することなく、世界中どこからでもインターネットVPN経由でアクセスしてシステムを利用できるようになる。さらに将来的には、PlateSpin Forgeにバックアップされた仮想イメージを利用し、シンクライアント化やクラウド化も目指していく。