日本システムウェア(NSW)は2月24日、複数のデータセンターを連携するハイブリッドデータセンターの実現に向け、コンテナデータセンターを使用した実証実験を開始したと発表した。

建物型データセンターとコンテナデータセンターの連携イメージ

膨大な情報を状況に応じて蓄積し、分析・活用するためには、自由度の高いネットワークおよびデータ処理技術と、それを支える運用基盤が必要とされる。同社では、データセンター・ユーザー拠点・パブリッククラウドなどをシームレスに連携したデータセンター活用モデルとして、ハイブリッドデータセンターの実現を目指している。

今回の実験では、ミドクラジャパンのネットワーク仮想化技術を活用し、既設の建物型データセンターとコンテナデータセンターをひとつのデータセンターとしてシームレスに連携させ、ハイブリッドデータセンターサービス基盤を構築することを目的とする。

これにより、キャンペーン等で発生する大量のアクセス増への対応や、既設の建物型データセンターに配置された基幹データの分析処理をコンテナデータセンターで分散処理させる、といったサービスが可能になる。

郊外型データセンター敷地内に設置された実験用のコンテナデータセンターは、熱交換技術による間接外気冷却・空調管理システムを採用。コンテナデータセンターの商用化に向け、さまざまな外気環境(特に日本の高温多湿気候)における消費電力や空調効率なども併せて検証が行われる。また、無人運転や障害対応の自動化といった運用フローも確立される。