ラピスセミコンダクタは、スマートフォン市場向けに各種センサを低消費電力で統合制御可能な世界最小クラスのローパワーマイコン「ML610Q792」を開発したことを発表した。

スマートフォンの普及に伴い、新しいアプリケーションやサービスの提供に向けたセンサ群が増加し、スマートフォンのバッテリ負荷が上がっている。同製品では、常時駆動したいセンサ群をホストプロセッサから切り離し、ローパワーマイコンで制御、ホストプロセッサの負荷を軽減することで、長バッテリ駆動時間を実現可能とした。

また、Haltモード時に0.6μA以下の低消費電力性能を生かし、無線通信との組み合せによってセンサネットワークモジュールなどのアプリケーションへの適用も可能となっている。

同製品は独自の8bitRISC CPU コア(U8)と16bit 乗除算用コプロセッサを搭載し、センサ群を接続するためのインタフェースと、メインチップセットと接続するためのインタフェースをそれぞれ用意すると共に、同社独自のパッケージ技術である48 ピン WL-CSPを採用し、3.1mm×3.0mmのパッケージサイズを実現した。

同製品のサンプル価格は300円(税別)で、2012年4月より量産出荷を予定している。

また、各種センサが搭載された開発ボードおよび、ユーザー側で組み込む際に必要な各種ドライバやロギング、歩数計、カロリー計算のサンプルソースコードを含めたソフトウェア開発キット(SDK)も用意。SDKの参考価格は70,000円(税別)で2012年4月より出荷を開始する予定。