ソフトバンクテレコムは2月22日、GDS Serviceと連携し、中国国内において2012年5月下旬よりクラウド型の仮想サーバサービス「VMware vCloud Datacenter Services」の取り扱いを開始すると発表した。

VMware vCloud Datacenter Servicesは、エンタープライズ向けの仮想化ソフト市場で最大シェアを持つ米ヴイエムウェアが提供するクラウド型の仮想サーバサービスで、グローバルな環境下でも一貫性を確保できる共通基盤上で構築されている。そのため、海外拠点に新たにシステムを構築する場合でも、既存のシステムと同様の環境が容易に構築でき、さらにITリソースの拡張もスムーズに行うことが可能となる。これにより、変化の激しい中国のビジネス状況に合わせてスピーディかつ柔軟に最適なシステムづくりが実現できる。

ソフトバンクテレコムは、2011年7月から同サービスの国内初の認定サービスプロバイダーとして、「ホワイトクラウド VMware vCloud Datacenter Service」を提供している。この日本での運用実績をもとに、2008年から提携関係にある中国の大手ITサービスプロバイダーのGDSと共に、同社の上海のデータセンターにおいて「VMware vCloud Datacenter Services」を展開していく。

「VMware vCloud Datacenter Services」で実現するハイブリットクラウド

GDSは中国国内の金融機関向けに10年以上に渡り事業継続性を確保するディザスタ・リカバリーサービスなどを提供しており、金融業界に精通しデータセンタービジネスでの豊富な運用実績がある。今後はソフトバンクテレコムの現地法人SOFTBANK TELECOM CHINAと協力し、本サービスの販売、ならびにサーバーやネットワークシステムの導入から運用・保守まで、信頼性の高いサービスで顧客の中国ビジネスをサポートする。

ソフトバンクテレコムは今後、全世界のVMware vCloud Datacenter Servicesとの連携を視野に入れ、グローバルビジネスを展開されている顧客のビジネスパートナーとして、海外においても高品質なITソリューションを提供するための取組みを行っていく。