NECは2月21日、NAS製品「iStorage NSシリーズ」より、省スペースタワー型「iStorage NS100Tb」、1Uラック型「同 NS300Rb」、2Uラック型モデル「同 NS500Rb」の計3モデルを発売開始した。

同シリーズは、主に中小企業やSOHOオフィスでのファイルサーバやバックアップ用途に適したストレージ製品。新製品では、標準搭載メモリの増量やWindows Storage Server 2008 R2(x64)の搭載により、ファイルサーバ性能が最大で約30%向上。また、80 PLUS認証取得電源の採用や独自の冷却設計などにより、最大約30%の省電力化を実現している。

「iStorage NS100Tb」

「iStorage NS300Rb」

「iStorage NS500Rb」

各製品の主な特徴は以下のとおり。

「iStorage NS100Tb」は、CPUにPentium G630(2.70GHz)、標準メモリは2GBを搭載。一般的な動作環境温度(摂氏35度)を5度上回る摂氏40度に対応。目詰まり検出機能付きの防塵ベゼルをオプションで用意するとともに、動作時の音圧レベルをささやき声と同程度の30.9dBを実現し、オフィスや店舗などに最適な設計となっている。価格は、19万8,000円(税別)~。あらかじめ消費電力値の上限を設定することで、電力消費を抑制するパワーキャッピング機能や電源スケジュール運転などの省電力機能を標準サポートし、従来比約30%の省電力化を実現。パワーキャッピング機能の有効/無効スケジュール設定のサポートによりパフォーマンスと電力のバランスを利用環境に応じ最適化することが可能。また、電源スケジュール機能では、夜間や休日のような未使用時間帯に電源オフし、始業時間前に電源オンするようなスケジュール運転ができる。

「iStorage NS300Rb」は、CPUにPentium G630(2.70GHz)を採用、標準メモリは4GB搭載する。価格は、39万8,000円(税別)~。

「iStorage NS500Rb」は、CPUにXeon E5620(2.40GHz) 、標準メモリは6GB搭載。ディスクアレイコントローラのキャッシュメモリ強化により、従来比最大約20%のファイルサーバ性能向上を実現する。iSCSI Software Target 3.3を標準サポートし、仮想化技術を利用した小規模のサーバ統合などにおいて、マイクロソフトのHyper-Vを活用した仮想マシンのライブマイグレーション用の共有ディスクとして適している。価格は、64万8,000円(税別)~。