TENABLE Network Securityは15日(米国時間)、同社が開発しているNessusの最新版「Nessus 5.0」を公開したことを発表した。TENABLE Network Securityは、ネットワークの評価やセキュリティ調査などを行うエンタープライズ向けのソフトウェアや製品を開発している企業で、Nessusは総合ネットワークチェックツール。Nessusを使ってネットワークに脆弱性がないか評価することができる。
TENABLE Network SecurityではNessus 5.0に次のような機能を追加することにより、脆弱性の評価プロセスを合理化しトップラインのビジネスメリットを提供できるとしている。
- インストールウィザードとインタフェースを刷新し、ユーザビリティを向上。
- 2ダース以上の新しいプラグインフィルタを導入し、迅速かつ容易にターゲットを絞ったスキャンやスキャンポリシーの設定が可能に。
- 改善されたビジュアライゼーションやナビゲーションにより簡単にリスクレベルを把握できる。
- オンザフライプラグインを組み合わせてリアルタイムスキャンが行え、スキャンが完了する前にリスクレベルを把握できる。
- 検査結果から脆弱性の重大性を5段階のレベルで切り分け。
このほか、フィルタリングやレポート作成が以前のバージョンよりもフレキシブルになっている。フィルタリングプラグインを使用することで、ユーザはシステム管理者、監査、経営者向けと用途に合わせたレポートを作成できるようになっている。また、レポートはPDF形式、HTML形式、Nessus形式のファイルフォーマットで出力でき、様々なレポートテンプレートによってシンプルなものから包括的なものまで多様な報告書を作成可能となっている。
Nessusサーバはマルチプラットフォーム対応で、Windows、Mac OS X、Linux、FreeBSD、Solarisで動作する。また、iPhoneやAndroid向けのクライアントも開発している。Nessus 5.0に追加された機能を把握できるよう、動画もYoutubeにアップされている。