NXP Semiconductorsは、1.65V~1.95V VDD、1.65V~3.6V VIOのデュアル電圧電源を1チップで実現したARM Cortex-M0マイクロコントローラ「LPC1100LV」シリーズを発表した。同製品は、特にバッテリ駆動のエンドアプリケーション向けに設計され、携帯電話やタブレット、Ultrabooks、携帯アクセサリ、アクティブ・ケーブル、カメラ、ポータブル医療電子機器などに幅広く使用できると同社では説明している。
同製品には、256バイトのイレースセクタと低リーク電流技術で実現した独自の最新のフラッシュが組み込まれている。これにより、システム電力を低減しながらリニア消費電流を低クロック周波数で実現できる。また、ディープスリープ電流1.6μA、ウェイクアップ時間は5μsを実現している。
50MIPSの性能を実現しており、要求度の高いタスクを素早く完了でき、アクティブモードの時間を短縮してデバイスの平均消費電流を低減することが可能。また、1.65V~1.95V VDD の低入力電圧対応LPC1100LVは、同じタスクを実行するために、3.3V VDDの入力電圧を使用するCortex-M0デバイスの競合製品に比べて3倍以上、一般的な8/16ビットMCUに比べて10倍以上も消費電力を低減できる。
同製品は、2mm×2mmのチップスケール・パッケージ(WLCSP)で提供される。また、5mm×5mmのHVQFNパッケージでも提供される他、CPUとI/O向けに1.8V VDDと3.3V VIOの2つの入力電圧オプションがあり、SSP/SPI(3.3V)とI2C(1.8V)との間で独自のレベルシフティング機能が提供できる。同社では大口注文顧客に対して、SRAMとFlash、パッケージの組み合わせのカスタマイズも提供する。なお、すでに主要顧客向けにサンプルの先行出荷を開始している。