西日本電信電話(以下、NTT西日本)と九州大学は2月16日、通信ネットワークを活用したライブ配信の高臨場化に向けた実証実験を実施すると発表した。

両者の共同研究の取り組みの一環として、同日に九州大学芸術工学研究院と福岡市内の小学校間で高臨場感ライブ配信と双方向コミュニケーションを実施する。プログラムは、木管五重奏の配信(九州大学⇒福岡市内の小学校)、木管五重奏にあわせた小学校での校歌斉唱(九州大学⇔福岡市内の小学校)、ピアノとバイオリンの遠隔セッション(九州大学⇔福岡市内の小学校)。

高臨場化ライブ配信のイメージ

研究における役割は、九州大学が高臨場感音響技術(音取得手法、再生環境構築手法)および機材の提供、測定機材の提供、配信コンテンツの提供、NTT西日本は、データ伝送技術および機材(NTTエレクトロニクスで製品化予定の超低遅延コーデック含む)の提供、NGNネットワークの提供、サラウンド配信・再生技術の提供となる。

両者は同実証実験で得られた知見を活用し、高臨場化の実現とライブ配信の利用シーン拡大を進め、引き続き公共ホール等文化施設の活性化による地域への貢献、高臨場感ライブ配信のビジネス化に向けて取り組んでいく。