2012年2月14日、Linuxの雇用状況を予測する報告書が公開された。Linuxスキルの需要が高まっているにもかかわらず、人材確保が難しく、Linux プロフェッショナルの収入が増加傾向にあるという。
調査は2011年12月6日~16日にかけて、テクノロジー/エンジニアリング プロフェッショナルの大手キャリア サイト「Dice」とLinuxの成長促進に取り組む非営利団体「The Linux Foundation」が実施したもの。各種企業、自治体、人材派遣会社の人事担当者2300人以上が回答した。詳細は、2012 Linux Jobs Reportからダウンロードできる。
主な調査結果は、以下のとおり。
回答者の81%は、Linux人材の獲得が2012年の最優先課題と回答、47%が2012年の早期にLinuxプロフェッショナルの追加採用を検討しており、63%はLinux関連の雇用が増えていると答えている。
回答者の75%は、開発やシステム管理のスキルを持つ3 ~5年の経験を積んだ中堅プロフェッショナルを獲得したいとしている。
ただし、企業の要求にこたえられるLinux技術者の確保は困難とされるため、Linux技術者は好条件で業務に就くことができ、2011年は平均的な技術者の給与が2%アップであるのに対し、Linux技術者は給与が5%、ボーナスは平均15%アップしたという。