日本オラクルは2月16日、同社のデータベース・マシン「Oracle Exadata」がアサヒグループホールディングスのグループ共通IT基盤に採用され、2011年11月より、グループ内の事業会社向けデータベース・クラウドサービスの提供とその基盤上で酒類営業支援システムが稼働を開始したと発表した。
アサヒグループホールディングスは、2011年5月にOracle Exadataの採用を決定し、グループ共通IT基盤の構築プロジェクトに着手。グループ内の事業会社が利用できるデータベース・クラウドサービスでは、全国の営業担当者など約1,300名が利用するアサヒビールの新営業支援システムが稼働を開始している。
新営業支援システムは、従来は2時間かかっていた販売動向分析の参照処理が30秒に短縮するなど、パフォーマンスが大幅に向上にしている。また、Oracle Exadataのデータ圧縮技術「Exadata Hybrid Columnar Compression」により、3億件の明細データも10分の1に圧縮されている。
Oracle Exadataのほか、営業情報などを分析・レポートする基盤として「Oracle Business Intelligence」、システムの負荷テストと運用を効率化する「Oracle Application Testing Suite」、統合IT管理基盤「Oracle Enterprise Manager」も導入された。
アサヒグループホールディングスは今後、グループ内の事業会社と連携して、清涼飲料事業における営業支援システムのグループ共通IT基盤への統合を進める予定。