米Gartnerは2月15日(英国時間)、2011年第4四半期(2011年10月ー12月)の世界携帯電話市場調査報告書を発表した。ベンダー別シェアでは、スマートフォンしか展開していないAppleが総合第3位となり、強さを見せ付けた。

同期のスマートフォンの出荷台数は世界で1億4,900万台と、前年同期から47.3%の増加となった。携帯電話全体では、前年同期比5.4%増の4億7,660万台となり、スマートフォンが市場全体を牽引していることがわかった。

ベンダーの業績も、スマートフォン戦略の成否により明暗が分かれた。なかでも、Appleは「iPhone」ラインが好調で、前年同期比121.4%増の3,545万6,000台を売り上げた。これにより、携帯電話全体でも韓国LGを抜いて第3位となった。Appleの成長率は全ベンダー中最高となる。

GartnerはAppleと第2位の韓Samsungについて「ポジションをさらに固めた」とし、第5位のLG、英Sony Ericsson、米Motorola、カナダResearch In Motion(RIM)の4社については、「台数と収益の両方で苦戦しており、残念な結果となった」とまとめている。Appleに次ぐ成長を収めたのは、ZTEとHuawei Technologiesの中国勢で、ZTEはLGを押さえ総合第4位となった。

首位を守り抜いたものの、出荷台数が8.7%減少したNokia(フィンランド)については、Samsungに差を縮められているとしながらも、初のWindows Phone端末「Lumia 710」「Lumia 800」を予定通りに投入したことに一定の評価が下されている。

ベンダー別シェアは、携帯電話全体がNokia(23.4%)、Samsung(19.4%)、Apple(7.4%)、ZTE(4%)、LG(3.6%)。スマートフォンOS別で、「Android」が50.9%、「iOS」が23.8%、「Symbian」が11.7%、RIMが8.8%、「Samsung Bada」が2.1%、Microsoftが1.9%となった。