米Symantecは2月15日(現地時間)、サイバー犯罪のリスクという観点から米国の都市を分析したランキング「オンラインリスクの高い米国都市トップ10」を発表した。ワースト1は首都ワシントンD.C.で、これにシアトル、サンフランシスコが続いた。
この調査は、Symantecが米Sperling's Best Placesと共同で行ったもので、全米50都市について、PCとスマートフォンの普及率、オンラインショッピングなどの電子商取引(EC)やソーシャルネットワークの利用、安全対策を講じていないWi-Fiホットスポットへのアクセスといったオンラインにおけるリスクから順位を割り出した。
この結果、最もリスクが高いのはワシントンD.C.となった。同市は、スマートフォンの利用率が第2位だったほか、マルウェア感染やWeb攻撃などのサイバー犯罪に関する数値も高く、断トツで第1位だったという。
第2位は2010年にワースト1位だったシアトル。電子メールやソーシャルネットワークの活動が活発で、Wi-Fiホットスポットの数、インターネットの利用時間の高さなどから第2位となった。第3位のサンフランシスコについても、同じようなリスクが指摘されている。
第4位以下は、アトランタ、ボストン、デンバー、ミネアポリス、サクラメントなどが続いており、最も安全な都市はデトロイトだった。
Symantecは、オンラインセキュリティのポイントとして、「Wi-Fiホットスポットを利用してオンラインバンキングやオンラインショッピングを行う場合は安全なネットワークを利用すること」、「パスワードは複雑なものを設定し、サービスごとにパスワードを使い分けること」などとアドバイスしている。