関西電力は2月15日、富山県黒部市に河川維持流量を利用した「出し平発電所(仮称)」を新設すると発表した。平成26年5月着工、同年12月に営業運転開始を目指す。

関西電力は、再生可能エネルギーの普及促進に取り組んでおり、水力発電については、新黒薙第二発電所の建設や既設発電所の設備更新による出力・発電電力量の増加を計画的に進めている。

その一環として、富山県黒部市宇奈月町に関西電力が所有する出し平ダムにおいて、河川維持流量を利用した「出し平発電所(仮称)」を新たに建設することとなった。

河川維持流量とは、ダム下流の景観の保全、河川環境の維持のために放流する必要流量のこと。

「出し平発電所(仮称)」は、出力510kWの発電所として、年間の発電電力量を約170万kWh、CO2排出量の年間約480トン削減を見込んでいる。

「出し平発電所(仮称)」の完成イメージ図

「出し平発電所(仮称)」の設置場所