日本HPは2月15日、A4ビジネスインクジェットプリンタの新製品として、「HP Officejet Pro 8600」および「HP Officejet Pro 8600 Plus」の複合機2機種と、プリンタ単機能機「HP Officejet Pro 8100」の計3機種を発表した。3月1日より販売される。
複合機には、プリンタ機能のほか、自動両面スキャン、コピー、FAX機能を搭載する。HP Direct Plusの価格は、「HP Officejet Pro 8600」が24,990円、「HP Officejet Pro 8600 Plus」が32,970円、「HP Officejet Pro 8100」が19,950円。いずれの機種もインタフェースとして、USB、有線LAN、無線LANを搭載している。
HP Officejet Proシリーズは、SOHOや小規模オフィスをターゲットとしたシリーズ。同社では、これらのユーザーは、価格、印刷スピード、印刷画質・品質を選定・購入の際に重視することから、これらのポイントにおいて機能強化を行っている。
印刷スピードについては、インクヘッド幅、ノズル数を拡大した新プリントエンジンを採用し、高速化を図っており、プリント速度(ISO/IEC24734:Word/Excel/PDF文書の片面連続印刷をプリンタドライバ標準設定で行ったESATの平均値)は、従来機であるHP Officejet 8500A Plusがモノクロ15枚/分、カラー11枚/分であるのに対し、HP Officejet Pro 8600 Plusでは、モノクロ20枚/分、カラー16枚/分と、30%以上向上させている。なお、HP Officejet Pro 8100もモノクロ20枚/分、カラー16枚/分、HP Officejet Pro 8600は、モノクロ18枚/分、カラー13枚/分となっている。
価格については、HP Officejet Pro 8600 Plusの場合、従来機種の39,000円台から32,000円台に値下げしたほか(Direct Plus価格)、新開発の大容量顔料インクで、A4カラー時のインクランニングコストは、従来機の約6.6円から約6.27円に低減している。
印刷画質・品質については、全色顔料インクにより、耐水性とにじみ耐性を確保している。
インクは、大容量化により、黒の場合、従来機種の2,200枚から2,300枚に、カラーの場合、従来機種の1,400枚から1,500枚に、カートリッジの交換なしで印刷できる印刷枚数を増やしている。
そのほか、複合機のHP Officejet Pro 8600およびHP Officejet Pro 8600 Plusでは、プリンタの電源ON/OFFを曜日や時間で指定可能になったほか、HP Officejet Pro 8100では、新たにステータスモニターを設け、インクの残量やネットワークの接続状態が確認できるようになっている。
なお、HP Officejet Pro 8600とHP Officejet Pro 8600 Plusの違いは、印刷スピード、モニターサイズ(8600が2.7インチ、8600 Plusが4.3インチ)、ADF(8600が片面対応で35枚搭載可、8600 Plusが両面対応で50枚搭載可)。