THE VIRTUAL DATACENTER MANAGEMENT PLATFORM |
oVirtプロジェクトから、ソースコードがOSS化されてから初となるコミュニティリリースが実施された。oVirtはLinux KVMベースの仮想化プラットフォームを管理する機能を提供するオープンプラットフォーム。データセンターなど大規模な用途での仮想化管理プラットフォームとしての活用を対象としている。今回公開されたコミュニティリリースには次の成果物が含まれている。
- oVirtをインストールするために必要になるすべてのコンポーネント。
- JBoss AS7上でアプリケーションサーバとして動作するoVirtエンジン。
- ovirt-engine APIを経由してのソフトウェア開発を可能とする新しいPython SDK。
- FedoraベースのoVirtノード。
oVirtはもともとRed Hatが提供してきた仮想化管理ソリューション「Red Hat Enterprise Virtualization」のオープンソース化されたコンポーネントをベースにしており、利用しているソフトウェアがFedoraやJBossとなっているのはその影響を受けている。
oVirtはApacheライセンス2.0のもとでオープンソースソフトウェアとして提供されている。今後登場するであろうoVirtに関するプロジェクトに対してもApacheライセンス2.0の採用が推奨されている。ただし、いくらかの補完的なプロジェクトにおいてはGPL/LGPLを採用することもできるという説明もある。