住宅設備機器・建材の総合メーカーのLIXILは9日、「第32回 INAXデザインコンテスト」の上位受賞6作品を選出し、赤坂真一郎氏(アカサカ シンイチロウ アトリエ)の「フツウ・ノイエ」が金賞を受賞したと発表した。

金賞受賞作品 : 「フツウ・ノイエ」(アカサカ シンイチロウ アトリエ / 赤坂真一郎 撮影 : 酒井広司)

同コンテストは、2010年5月1日から2011年11月15日の期間に新築やリフォームした日本国内の住宅が対象。審査基準は、「建主の要望に応える優れた提案と設計がなされていること」「住空間全体が美しく魅力的に表現されていること」「住宅としての使いやすさ、安全性、耐久性、メンテナンス、環境への配慮、健康・衛生が十分考慮されていること」「INAXまたはサンウエーブブランドの商品が正しく施工されていること」「サステナブルデザイン、ユニバーサルデザイン、街並み・景観デザイン、ストック住宅の活用に関して、質の高い空間提案がされていること」となっている。

審査委員長に内田繁氏(インテリアデザイナー)、審査員には中村好文氏(建築家)、木下庸子氏(建築家)、久留島豊一氏(LIXIL)を迎え、応募された全347作品の中から金賞1作品、銀賞2作品、銅賞3作品の上位受賞6作品を選出したほか、審査委員特別賞3作品、入賞10作品の計19作品が選ばれている。

審査委員長の内田氏は総評で、「建築とは人の暮らしを作り出すものだと考えているが、今回のコンテストではその多様性をそのまま表したような様々な分野のレベルの高い応募があった」とコメントしている。

金賞を受賞した赤坂氏は懇親会にて、「普通の要素を使っても、十分豊かな生活ができることが作品を通して伝えたかった。今回の受賞を機に、ここに軸足を置きながらいろいろな方向に踏み出せるようにしたい」と挨拶している。