パナソニックと東京ガス、大阪ガス、東邦ガスは2月8日、発電機能が付いたガスエンジンヒートポンプ「ハイパワーエクセル」に停電時にも運転ができる機能を付加した「GHPエクセルプラス」を開発したと発表した。
ハイパワーエクセルで発電した電力は、本体の室外機で使用する電力をすべて賄うとともに、建物内の室内機や照明用に利用でき、系統電力からの電気購入量を低減することが可能。ただし、同製品は起動時にエンジンなどを動かすことに系統電力を必要とするため、停電時は運転ができない仕組みになっている。
対する新製品は、冷房能力56kW(20馬力)、最大発電容量3.95kWのハイパワーエクセルにバッテリーを内蔵し、通常時に発電した電力や系統電力をバッテリーに貯める。
停電などにより系統電力からの電力供給が停止した場合、顧客が「自立運転モード」に切り替えることで、バッテリーに貯めた電力を放電し、エンジンを起動、最大3kWの発電を行う。発電した電力によって冷暖房を行えるほか、最大0.7kWを顧客が選択した照明に利用することができる。起動後は、系統電力からの電力供給を受けずに、自立的に運転を継続することが可能。
同製品のメーカー希望小売価格は924万円(税込、設置工事費別)で、2012年4月1日より製品の受注を開始する。外形寸法は 1,800mm×1,060mm×2,228mm、製品質量は925kg。