富士通は、印刷業界向けにインキ使用量を最大30%削減することができるソフトウェア「InkFit」の販売を開始した。

同製品を印刷データの生成システムに組み込むことで、プロセス4色の画像データを印刷時にインキの使用量が最小となる色の配合に変換。同社独自のカラーマッチング技術を適用し、通常印刷時との色の変化を最小限に抑えながら、トータルのインキ使用量を15から30%削減することが可能になる。

従来方式とInkFit方式の画線比率の比較

これにより、インキのコスト削減だけでなく、乾燥時間の短縮や裏抜け・裏移りの削減、印刷機の汚れ低減による清掃コスト削減などにもつながる。また、インキの量が多い色ではわずかな量の差で色に変化が起きやすいが、少ないインクなら色再現の安定した印刷が可能で、刷り出しに必要な紙の削減にもなるという。

同製品の動作環境は、Microsoft Windows 7が動作するPC/AT互換機。InkFitで作成されるプロファイルは、ICC形式のデバイスリンクプロファイルが使用可能なRIPで動作する。価格はオープン価格となっている。同製品は2月8日~10日に行われる印刷・メディア業界の展示会「page2012」で展示される予定。