HTTP Archiveに2011年と2012年のWebサイトにおけるコンテンツの傾向比較が「2011 recap」として発表された。HTTP ArchiveはWebサイトを分析し、どの種類のコンテンツがどの程度転送されているかをまとめているサイト。2011年と2012年のサイト比較ではFlashを除くほかのすべての主要コンテンツのデータ転送量が増加しており、全体としてコンテンツ量が増加傾向にあることがわかる。
「2011 recap」では特に次の2つのデータ変化を指摘している。
- Webサイトデータのうち過半数を画像データが占めており、しかも増加傾向にある。増加割合ではコンテンツ種類別で2番目に多い。
- JavaScriptの増加率が44%と飛び抜けて高い。画像の増加率の2倍以上の増加率となっている。
コンテンツタイプ(Webサイト平均) | 2011年1月 | 2012年1月 | 増減の割合 |
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HTML | 31kB | 34kB | +10% |
JavaScript | 110kB | 158kB | +44% |
CSS | 26kB | 31kB | +19% |
Images | 379kB | 459kB | +21% |
Flash | 71kB | 64kB | -10% |
合計 | 638kB | 773kB | +21% |
画像サイズはWebページのデータ読み込みに直接影響するほか、JavaScriptは読み込みや実行においてWebページのパフォーマンスに直接影響を及ぼす。唯一転送量が減っているのがFlashコンテンツであり、Webコンテンツが画像やJavaScriptを活用したものを用意する傾向に推移しつつあることがわかる。