NECは、愛媛銀行の営業店システムを刷新し、2月より本格展開を開始、4月に全102店舗で稼動開始することを発表した。同社の次世代営業店システム「NAVUTE(ナビュート)」をベースに、愛媛銀行独自の機能を追加し、窓口応対のスピードアップと顧客ニーズに合った的確なセールスを目的としたもの。
NAVUTEは、営業店窓口業務に必要な各種業務システムを集約・連携させる統合アプリケーション基盤により、標準的なビジネスPCを中心としたハードウェア構成で総合情報端末を実現するシステム。
今回のケースでは、預り入れ・引き出しを行う勘定系システムと、取引状況等を管理する情報系システムを連動させ、取引情報やこれまでの営業内容を集約してリアルタイムに画面表示。どの窓口でも顧客ニーズに合った商品より迅速かつ的確な提案を実現する。また、情報系システムに保存した申込書類や行内電子メール等が窓口から離席することなく参照できることで、窓口業務の効率化が可能になる。
事務処理の流れをガイドする「業務ナビゲーション機能」を搭載し、正確・迅速な事務処理を支援。また、これまで各営業店に保存していた各種文書データを、センターで集中保管することで安全対策も強化する。さらに、同システムはNECのアウトソーシングで提供され、愛媛銀行では資産管理・システム維持の負担が軽減される形となる。