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Mozillaは法人向けの延長サポート版FirefoxとThunderbirdの提供を開始した。先日公開されたFirefox 10/Thunderbird 10と同じタイミングでの提供開始となる。延長サポート版はESR(Extended Support Release)と呼ばれており、今回公開されたバージョンは「Firefox ESR 10」および「Thunderbird ESR 10」となる。ESR版は年に1回のアップグレードが予定されており、次のメジャーリリースは1年後のESR 17となる。さらにその次のメジャーリリースは2年後のESR 24が計画されている。
MozillaはFirefox 4以降、6週間おきにメジャーアップグレードを実施する短周期リリースエンジニアリングモデルへ移行した。これはGoogle Chromeが採用しているモデルとよく似ており、最新の技術やセキュリティ対応を迅速にユーザに提供できるという利点がある。反面、導入に検証を必要とし長期に渡って変わることなくソフトウェアを利用したいという企業のニーズに合わないという面も持っている。
Mozillaは法人や機関の要求に応える方法を模索。そして1年おきにメジャーアップグレードを実施するESRというソリューションの提供ということに落ち着いた。1年ではまだ短いと見る向きもあるが、6週間という期間から比べれば十分現実的な方法と言える。Mozillaではセキュリティ修正などを含む法人向けの情報提供をニュースレター形式で実施するとしており、ESR導入の際には登録することを推奨している。