NTTアドは、遊びやゲームの要素を加えた商品・サービスなどに対する生活者の利用実態や意識を把握するため、「各種商品・サービス等に関する調査」を実施し、その結果を発表した。同調査は首都圏在住20~69歳男女個人500名を対象に、2011年12月27日から30日にインターネットで行われた。

同社は、同調査実施の背景について、「景気低迷や市場の成熟・飽和に加え、東日本大震災以降の節約志向の高まりにより、消費行動も伸び悩みの傾向にあるなか、遊びやゲームが持つ特性を、いろいろな商品・サービス開発の分野に応用する『ゲーミフィケーション』を活用した企業活動に注目が集まっているため」としている。

各種商品・サービスとして利用したことのあるものとしては、「大型家電量販店」(89.0%)、「バイキングスタイルのレストラン」(76.2%)、「テーマパーク」(73.0%)が上位に挙がった。その理由としては、「楽しい」(63.4%)、「面白い」(51.1%)、「ワクワク感がある」(47.6%)、「新しい発見がある」(42.5%)が多数回答となっている。

各種商品・サービスの利用状況  資料:NTTアド

続けて、各種商品・サービスの今後の利用意向を聞いたところ、「大型家電量販店」(68.6%)、「大型ディスカウントショップ」(51.2%)、「都心の大型商業施設、デパート」(51.0%)が上位に挙がった。性年代別では、女性40代の約7~8割が「大型家電量販店」、「都心の大型商業施設、デパート」に対して利用意向を示しているほか、女性20代が「クチコミサイトで評判のよい店」や「バイキングスタイルのレストラン」、 「都心の大型商業施設、デパート」など、グルメやショッピングをはじめとした幅広い商品・サービスに対する積極的な利用意向が明らかになった。

需要拡大が期待される商品・サービスについて、利用意向と利用経験のポイントの差が大きいのは、「ミステリーツアー」(12.4ポイント)、「珍しいメニューを出してくれるレストラン」(9.8ポイント)、「なりたい職業を実体験できる施設」(9.2ポイント)、「追体験ツアー」(8.4ポイント)、「自由旅行」(8.2ポイント)となった。20代のスコアが全般的に高い傾向にあり、「旅行やグルメ、職業体験といった領域において、若い世代を中心に今後の需要拡大が期待される」としている。 

今後の期待度(「利用意向」-「利用経験」ポイント差」) 資料:NTTアド