SGホールディングスグループで国際物流事業を展開する佐川グローバルロジスティクスは2月1日、ベトナムの現地子会社である佐川急便ベトナムが新たに宅配便事業を開始したと発表した。

佐川急便ベトナムは、1997年からベトナム全土を縦断するトラック輸送サービスを展開しているが、今回の発表は、ベトナムの首都ハノイ市および南部のホーチミン市において宅配便事業を開始するもの。同社によれば、日系の物流企業によるベトナムでの宅配便事業は初めてのことだという。

今回のベトナムにおける宅配便事業は、2月1日よりトライアルを開始し、3月1日より正式にサービスを開始する予定となっている。同社では今後、ダナンをはじめその他の都市での展開を計画しており、将来的にはベトナム全土を網羅する配送ネットワークの構築を目指すとしている。

宅配便事業開始に向け、2011年10月より日本からハノイとホーチミンにスタッフが赴任し、現地のセールスドライバーの教育を開始している。これまでの実績や経験に加え、ベトナム特有の交通事情も考慮した安全運転、丁寧な荷扱い、時間厳守などを織り込んだ教育プログラムを策定し、日本並みの輸送品質を目標としている。