電通パブリックリレーションズは1月31日、就職活動中の大学3年生に対して実施した「ソーシャルリクルーティング」に関する調査結果を発表した。同調査は、2012年1月7日から11日まで実施し、関東1都3県および関西の2府2県に居住する男女各150人の大学生から回答を得た。
同調査によると、今年度の就職活動は例年よりも2ヵ月遅れた12月1日から本格スタートしたが、約7割(66.0%)の学生が開始時期の遅れに対し「漠然とした不安や焦りを抱いている」ことがわかった。
就職活動におけるSNSの利用状況を聞いたところ、約半数(47.3%)がSNSを利用し、利用しているSNSの種類は「Twitter」(34.3%)と「Facebook」(31.7%)が拮抗しており、就職活動のツールとして浸透してきていることが明らかになった。
SNSを利用する理由としては、「少しでも企業の情報がほしいから」(54.2%)が最も多かった。以降、「企業の雰囲気や風土を具体的に知ることができるから」(44.4%)、「使える手段はすべて使いたいから」(30.3%)と続いており、学生がより多くの詳しい企業情報を渇望していることがわかった。
SNSを利用して実感したメリットについては、「幅広い情報の取得」(22件)と「情報のいち早い入手」(20件)が上位の回答となった。同社は「自分にとって有益だと思う情報発信者をマークすることで、気になる情報がリアルタイムで入手できるというSNSならではの特徴が、効率的に有益な情報を入手したい就活生のニーズに合致した結果となっている」と分析している。