東京エレクトロン デバイス(TED)は1月31日、独Micropeltと販売店契約を締結し、温度差発電型のエネルギーハーベスティング(環境発電)デバイスおよびモジュールなどの関連製品の取り扱いを開始したことを発表した。
Micropeltの温度差発電素子「TGP751」は110mV/Kの発電が可能で、これに昇圧コンバータICや昇圧回路を組み合わせることで、CPUで利用できる程度の出力電圧を生成することが可能だという。また、通信の省電力化を組み合わせることで、バッテリ交換やメンテナンスが不要な自立型のワイヤレス・センサ・ネットワークの構築も可能になるという。
今回、取り扱いを開始した製品ラインアップは以下のとおり。
- TGP(サーモジェネレータパッケージ):サーモジェネレータ(発電素子)と背面放熱用の金属と電極を持つ基本ユニット
- TE-CORE(サーモハーベスティング・モジュール):TGPと昇圧回路を含めたパワーマネジメント回路や蓄電素子、送信機を内蔵し、温度差による発電量のモニタや温度測定が可能なモジュール
- TE-qNODE(キューノード:電力供給システムの温度モニタノード):TGPを複数搭載し、測定した温度データを指定の無線方式でセンターに伝送するリモート監視システムのセンサ。製品背面には、電力供給のバスバーを簡単にクランプできる工夫が施されており、インスタレーション時間の短縮の可能
なお、TEDでは、既存取り扱い製品であるIPSのリチウムイオン2次電池や、各種のアナログICや無線ICなどと組み合わせた独自のエネルギーハーベストソリューションの提案を行っていくことで、今後3年間で2億円の販売を目指すとしている。