マーケティングや顧客関係改善を目的としてFacebookを導入する企業が増えている。Facebookは顧客と直接つながり、新商品などの情報を簡単に伝えることができるツールではあるが、使い方を間違えるとダメージを受ける。そこで、Open Forumが掲載した記事「企業がFacebookを利用する際の4つのタブー(原題「Bad for Business: 4 Poor Facebook Habits」のポイントを紹介しよう。
タブー1:なんでもかんでも投稿する
多くの企業がFacebookに投稿する頻度を上げているが、やりすぎもよくない。「投稿しすぎるとユーザーのフィードが溜まり、せっかく自社がした投稿はノイズ(雑音)、場合によっては不快なものになってしまう」と筆者のJacob Harper氏。そうなると、スパム扱いされても仕方がない。一度フィードの購読をやめたり、表示したりしないように設定したユーザーが戻ってくる可能性は低いという。
Harper氏は投稿数の目安として、「せいぜい1日に1件。2件以上になると多い」と書いている。無理してまで毎日投稿する必要はないと言える。
タブー2:なんでもかんでも共有する
投稿と同じで、共有も多すぎると逆効果だ。「企業のFacebookページはPRのプラットフォームとして利用すること」を鉄則として、いろいろなものを共有すればFacebookのページは日記やニュースサイトのようになってしまう。
ページに多少個性を持たせることは構わないが、「ポリシー」や「境界線」はしっかり持っておきたいものだ。
タブー3:拙い文章
Facebookの投稿を研修生に書かせるなどしてコストを抑えている企業があるが、Facebookのページ(ウォール)も企業の顔の1つである。文章のクオリティまでチェックしたいものだ。誤字脱字があったり、わかりにくい表現が使われていたりしないだろうか? 場合によっては、プロに統括してもらうこともありだろう。
タブー4:モデレーションがない
誰もがウォールに投稿できるFacebookのページはコミュニティの掲示板としての役割もある。掲示板からは落書き(本題とは関係のないコメント、明らかな宣伝や疑わしいサイトへのリンクの入ったメッセージ、あまりに個人的な考えなど)も生まれるだろう。通常の掲示板やブログと同様、管理者を設けて自社のウォールをきちんとしておくことが大切だ。
だからといって、専属の見張りをつける必要はない。定期的に落書きと思えるものを削除する程度の管理を行えばよいのだ。