調査会社の米Strategy Analyticsは1月26日(米国時間)、2011年第4四半期(10月ー12月期)および2011年通年の世界タブレット市場報告書を発表した。OS別シェアではiOSがシェア58%で首位をキープしているが、Androidが10ポイントシェアを伸ばし、その差を縮めた。
第4四半期、世界ベースでのタブレットの出荷台数は2,700万台を記録し、前年同期の1,070万台から150%の増加となる。
OS別シェアでは、「iPad」のAppleが1,540万台を出荷し、57.6%のシェアを占めてトップを維持した。第2位はAndroidで1,050万台を出荷、シェアは39.1%だった。Androidは前年同期の出荷台数が310万台と、今期は3倍以上の成長となった。シェアは前年同期の29%から10ポイント増やしたことになる。これにより、Appleのシェアは前年同期の68.2%から11ポイント減少している。Microsoftはシェア0.4%と「ニッチ」にとどまった。
2011年通年では、タブレット市場は2010年の出荷台数1,860万台から6,690万台に伸ばして260%の増加となるなど、驚異的な成長を収めた。Strategy Analyticsは「タブレットはコンシューマー、企業、教育などの分野で需要が高い」としており、「ネットブックやローエンドのノートPCではなくタブレットが選ばれている」と指摘している。
Androidについては、「Kindle Fire」でタブレットに進出した米Amazon、韓国Samsung、台湾Asusなど多数のベンダーが分断化などの不安要素はあっても採用しており、出荷台数増に貢献していると分析されている。